僕ノ壊レタ時計

最初は痛みもあった

まだ悲劇と認識出来た

だけどもうそれは不可能になった

私は”死”を認識できない

私の心は疲れ果てた

私は何かを感じる事がもう出来ない


僕ノ壊レタ時計
　　　　ーMoment when tragedy changes into comedyー

「ああ、またか」
後ろから私に斬り掛かろうとした、男を私は刀で切り刻んだ。
胸から、腹へ一気に切る。
そうすれば相手はうめき声を上げ、やがて、死ぬ。
これぐらいの事、もう慣れてしまった。
数百回の”今日”を繰り返して、何十回も起こった事だ。

最も最初の方は少なく見積もってもは10回は死んだけど。


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結果から言うと、私はある一定の期間から抜け出せないみたいです。

「るーぷ」・・って言った方が簡単でしょうか

つまりは、その中で記憶を維持したまま、過ごしてる、という訳です。

今回で何回目、でしょうか？

寝て過ごしたり、事故にあって死んでしまってもまたやり直しです。

そんなわけで、私は段々色々な感覚に慣れてきました。

例えば「痛み」、「死」の感覚。

慣れたと言うより、感覚自体痺れた、と言った方がいいでしょうか。

こんな事を書いても、またこの記録自体消されてしまうでしょうが、

どうか、私がこの「るーぷ」を抜け出した後、私が私でなくなったら

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今日もまた机に向かって同じ文を書いた。
私が、まだ自分自身を認識出来るうちに。
毎日同じ事を繰り返すーこんな事はいつまで続くんだろうか
果たして、私自身に明日は来るんだろうか
一種の恐怖心が脳をよぎる。
「はは・・もうないと思ってたんだけど、な」
思わず口からこぼれるこんな言葉。
昨日までは、口にした事がなかった言葉。
今日は何回口にしただろうか

真夜中。壊れた時計を手に取る。
12時から全く動かない時計。友人から貰った。
原因は多分これなのだろう。
では彼女も、この非現実的な事を繰り返してた、と言う事なのだろうか？

彼女に返すのも、可哀想だと思う。
他人に任せるのも無理だと思う

「だったら・・」

私が終わらせたい。

正常な時計は、時を刻んだ。

現在11時50分ー・・

今までやらなかった事をやれば、もしくは・・
そこで私は、木の上に登り、時計を放り投げたー

深夜零時

途端、私は深い眠りについた。

これは私の勝利だろうか？

もしくは、奴の勝利だろうか？

もうわからない。まあ、何度も味わった感覚だ。

慣れてしまえばどって事ー









［あとがき］
殺人ネタ・・上手く練り込めたでしょうか？
面白味も特にないですけど、結構楽しく書いてました。
ちなみに「奴」とは時計の事です。
短すぎてすいませ・・・！！

フローラ様、書かせて頂きありがとうございました。
上でも書いた様にむちゃくちゃ楽しかったです。
お疲れ様会でもよろしくお願いします。

［補足説明］
Moment when tragedy changes into comedy
ー悲劇が喜劇に変わる瞬間ー