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リヴリー擬人化中心。
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私を置いていきますか?

私を捨てていきますか?

それともこれは私に与えられた試練でしたか?



エピローグー眠り姫ー

  ーSleeping beautyー




空想の中にいる人々は幸福そうだった。
幸福じゃない人もいたけど、少なくとも私が思い描いた少女達は幸福そうだった。
そう、私と違って。
誰もが"幸せ"になんかなれるはずがない。
それを理解してたからこそ、私は"幸せ"と言う虚像を創り上げた。

夢の中の私は決まって同じ事をしていた。
床に座り込み、箱の中に入った積み木を取り出してお城を作る。
もっと大きく、もっと大きく。
そう願っている内に段々お城は歪になっていく。
それが悲しくて、私はもっとお城を大きくして直そうとした。
だけど、お城はもっともっと歪になって、最後には崩れてしまう。

毎日毎日、同じ過ちを繰り返した。

それは過ちと呼ぶにはあまりに小さく、
とてもあやふやな物だったけど。

***

「これ、まとめてみたんだけどどうかな?」
綺麗なオレンジ色の髪の少女ールロが言う。
「うん、いいんじゃない?」
ルロの持っている日記帳をぱらぱらとめくって、黒髪の少女ー狼夜が言った。
よしっと小さく言って、ルロはもう1人の少女にも確認に行った。

「ソラミミ、これどうかな?」
ソラミミ、そう呼ばれた少女は、いいんじゃない?と言った。
狼夜と全く同じ台詞だったが、幾分か優し気な声だった。
「うん、じゃあ館長さんに見つからないようにしまっておこう」

***

あの二人を見ていると、少し切なくなってくる。
ルロも狼夜も、いつも明るく振る舞ってるような節があって、
それがなんとなく物悲しいようなそんな気がした。
少しくらい、泣いてもいいのに、強く振る舞う狼夜。
いつも頑張りすぎる、ルロ。
私にとってその二人を見ている方が辛かった。

「ソラミミ、何してんの?行くよ」
少し離れた場所から狼夜が言う。
うん、今行くよー、と私が大きな声で言う。

***

「ルロ、今日はお疲れ。また明日ね?」
にこ、と狼夜が笑った。
珍しいね、とルロとソラミミが口を揃えた。
「・・なによ?私が笑ったら不吉な事でも起こるって言うの?」
今度は怒ったような表情で、狼夜が言う。
「ううん、珍しいなぁって思っただけだよ」
「そう、ならいいわ」
いいのかよ、と二人は心の中でつっこみをいれた。
「おやすみなさい。明日も大変かも知れないけど頑張ろうね?」



***

眠るように死にたい。

誰かがそう言いました。

眠るように死んだ誰かは

幸せだったと言いました。

私もそんな風に死にたい、と思う。

どうせなら静かに眠りにつきたい。

それが今でも構わないのです、と

私は言った。

願い事?ううん、違う

ただの妄想、かな

***

そんな物語を、狼夜が語った事がある。
確か結末は、3人の少女の内二人が死ぬ、だとか。
そんな話だった気がする。
ルロに日記帳を貸してもらった。
その話は抜け落ちていた。
入っていたのは、10個の話、と昨日から付け始めたらしいルロの日記だけだった。

「ど、どうしたの?ソラミミ」
「・・ううん、大丈夫だよ。」

***

その日はとても忙しかった。
二人だけで、狼夜のお墓を作らなきゃいけなかったからだ。
手は傷だらけになったけど、なんとなく達成感はあった。

***

次の日。

今度はルロが眠りについた。
あの話の通りになってしまった。
私だけが生き残った?いや、明日にならなきゃわからない。

この日は流石に館長さんが手伝ってくれた。
少し、私に優しくなった。


***

次の日、私は普通に目覚めた。
夢じゃなかった。
昨日は忙しくて行けなかったけど、狼夜の墓参りに行った

・・死体は何も語らない。それくらいわかってるけど、
私は、狼夜ならなんとかしてくれるとかいう甘い考えでいた。
だけど現実はやっぱり残酷だった。
私は無力だ。そしてとんでもなく愚かだ。

***

結局私は、次の日もその次の日も死ねなかった。
ただただ、置いて行かれたような、そんな感じがした。












【あとがき】
BAD ENDすいませ・・
しかも死んだとか眠ったとかそんな言葉が多すぎてすいませ・・!!
本当は全員死ぬ予定だったんですが、
やっぱりそこまで出来る文章力がないようですた(´・ω・`)
ここで語り尽くしてない部分は、オマケ話で明かされます。
気になる方はしばしお付き合い下さいませ。
この話は出題と解答の狭間の話に当たるのだ・・と思います。
エピローグの意味ないとか言っちゃイヤンです。

ゆみじろう様宅ルロ様、狼月様宅狼夜様、メヤリス様宅ソラミミ様、
本当にすいません+ありがとうございました!

もう少しだけお付き合い下さいな。
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素敵でした!
こんにちは。
素敵なお話でしたー!

あの、狼夜が・・・!
私の大好きなシリアスな展開など、もう言い表せないほどで。

また、頑張ってください!
狼月 2007/04/07(Sat)14:42:00 編集
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